お知らせ
帯状疱疹のワクチンについて
当院では、帯状疱疹に適用のある2種類のワクチンを取り扱っています。
■ ワクチンの種類
1)「水痘ワクチン」は、1987年に水痘(水ぼうそう)ワクチンとして認可され、2016年に帯状疱疹にも適用が拡大されました。
接種回数が1回で、値段が8,800円となります。
2)「シングリックス」は2020年1月に帯状疱疹専用の予防接種として認可されたものです。予防成績の優れたワクチンです。
接種回数が2回で、値段が1回の接種24,000円、2回で計48,000円となります。
1回目と2回目の接種間隔は2ヶ月で、遅くとも6ヶ月以内に接種する必要があります。
■ 違い,その1 — ワクチンの効果
「水痘ワクチン」はやや弱めです。60歳以上に使うと,帯状疱疹の発症がおおむね半減し,帯状疱疹後神経痛は約1/3にまで減ります。「シングリックス」は非常に強力です。帯状疱疹の発症頻度は,50歳以上の試験で3~5%にまでに激減し,70歳以上でも10%程度まで大幅に下がりました。帯状疱疹後神経痛もそれに見合って減少します予防効果に関しては「シングリックス」が上回ります。
帯状疱疹後神経痛(PHN)に関しても88%と高い予防効果が示されています。
また予防効果は「水痘ワクチン」が5年程度、「シングリックス」は9年以上持続すると報告されており、免疫持続の面でも「シングリックス」が優れております。
※「水痘ワクチン」は生ワクチンといって弱毒化されてはいるものの病原性をわずかに残すため、免疫不全状態の方やステロイドなどの薬を内服中の方は接種していただくことができません。
■ 違い,その2 — 価格、接種回数
価格、接種回数に関しては「水痘ワクチン」の方がコストを抑えることができ、接種回数も少ないです。
それぞれに長所、短所がありますので、ご検討ください。なお、ご予約はお電話で承ります。